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一枚板が出来るまで

丸太の状態で運び込まれた材がテーブル天板などの一枚板に変わります。

一枚板や丸太の競り市場

正井社長がこの中にいますよ~

ヒント:白いマスクをしています(笑)
これヒントなのか~(´Д`)

丸太や一枚板の競り市場へ買付に行く場合は、
まず絶対に競り落とす商品をA、
金額を決めてその金額までは競る商品をB、
チェックをし、
競る相手が少なくて安価で競り落とせそうならば入札する商品をC、

この3種類に下見の段階で区別します。

次に積載の問題があります。市場はすべて商品は自社引取なので、
2tで載るか、4tトラックか、大型トラックまで必要か?

どれかにピッタリ載る量を競り落とします。

丸太の場合は製材

原木丸太を競り落とした場合は、
自社で製材をし一枚板にしていきます。
気に入った丸太や、安価で競り落とせた場合は丸太の方が
安価で一枚板を手に入れる事が出来ます。

皮むき・防虫・桟積み

一枚板の仕事でこの皮むきが一番嫌な作業で、
冬は本当に心が折れそうになるんです。

でも必ずこの作業をしていないと
虫さんが産卵期の5月になると卵を産み付けにやってきます。
木材で一番の天敵が虫さんなので・・・
害虫被害は0とは言えませんが、最小限に抑えたいので。
※外材の場合は
国内に入ってきた時既に食害になっている場合があります。

一枚一枚水洗いし、
乾燥後にすべての一枚板に割れ止めを塗布していきます。
板の表面、木口と塗る割れ止め剤も違うんですよ、
木口は割れやすいので
割れ止め剤もメッチャ高額なんです(悲)

一枚板の自然乾燥+超低温乾燥

桟積みをした一枚板に重しを掛けたり、
樹種を入替えながら調整をし、1年半から2年間自然乾燥、
次に超低温乾燥機へ約2か月から4ヶ月間の期間を
人間の体温と同じ程度の温度でじっくりじっくり乾燥させ、
木の水分率を樹種により変化はありますが、
8%から18%以下程度まで低下させます。
水分を抜き過ぎても問題があるんです・・

※一般的には80度の蒸気乾燥で約2週間、早いですが、木材は最悪です(悲)でもこの乾燥方法が主流なんです・・・

 

一枚板事業で一番難しくて知識や技術は必要なのがこの乾燥工程です。
一つ間違うと、何十万もする板が真っ二つに割れたり、プロペラのように捻じれたり、まだまだ勉強です(^_^;)

木材の水分量=含水率と言いますが、原木の1.5倍が水分なんです。

※山から伐採したての原木を測定すると含水率約150%

伐採から約3ヵ月後に丸太市場へ運搬される頃に約90%

伐採から約6か月後に丸太を板に製材される頃に約60%

伐採から約9か月後に板が競りで落札される頃に約45%

伐採から約1年後に板屋ストーブで桟積みする頃に約38%

ここからがなかなか乾燥しなくて大変なんですよね(汗)

自然乾燥約+超低温乾燥機で約2年の工程となり、含水率を最終一枚板の含水率を8%から18%まで低下させていきます。

伐採からは最短3年程度でお客様にお届となります。

※樹種や状況にもよりますが、自然乾燥のみので、

乾燥機に入れない場合は、

針葉樹(柔らかい木)で5年以上、

広葉樹(硬い木)で10年以上は最低絶対に必要となります。

一枚板のフラット加工

乾燥機から出庫した一枚板を約2週間風にさらして、
両面フラット加工をします。
仕上げた表面に呼吸する割れ止め塗料を塗布し写真撮影します。
購入されてから出荷前に機械の回転数をMAXに調整して
最終フラット加工仕上をします。

通常はこれで出荷となります。

<スタッフよりアドバイス>

絶対に買ってはいけない一枚板は、生木です

コップもひっくり返るほどに反る場合もあり、ご自宅に設置し、エアコンの風に当たり、2年もするとさらに反りや割れが発生しはじめます。

ご購入前に必ず必ず聞いてみて下さい。
「この板の平均含水率は何%ですか?」
「乾燥機に入っていますか?」
「自然乾燥の場合10年以上でしょうか?」
最低この3つは確認ですよ!

[ご注意]
板屋・ストーブでは、お客様が他社でご購入された一枚板の持込材も有料でフラット加工していますが、 持ち込まれる一枚板のほとんどが、含水率30%前後の生木です。おそらく伐採から1年~2年以内でしょう。 その場合遠方よりお越しいただきましても、フラット加工をお断りさせていただく場合が ありますのでご理解の程宜しくお願いします。 (でもみなさん乾燥材としてご購入されているんですよね...